――更新と世界展開が生んだ、踊るゲームの熱狂
▶ 音楽ゲーム/画面方向:固定
稼働年:1998年 メーカー:コナミ 主な入力:フットパネル
1998年にコナミから登場した『DanceDanceRevolution』は、『beatmania』で確立された音楽ゲームを、手元から全身の遊びへ広げました。画面の矢印に合わせて足元のパネルを踏む仕組みは一目で理解でき、プレイヤーが踊る姿そのものが周囲の客を引き付けました。
大きなステージと背後のバーを備えた筐体は、ゲーム機であると同時に人前で演じる舞台でもありました。上級者は正確に踏むだけでなく、回転や独自の振り付けを取り入れ、観客を楽しませるプレイを生み出します。得点を競う攻略と、格好よく見せる演技が同じ筐体から発展したのです。
ブームを一時のものに終わらせなかったのが、短い間隔で投入された新作です。新しい楽曲と譜面、難易度が継続的に加わり、遊び慣れたプレイヤーにも次の目標が用意されました。新作のたびに練習し、腕前を披露し、ほかのプレイヤーと情報を交換する循環が、店へ戻る理由を作りました。
家庭用では専用のダンスマットが発売され、ゲームセンターの遊びを家庭へ持ち帰れるようになりました。練習だけでなく、家族や友人が集まる場でのパーティーゲーム、身体を動かす運動としても受け入れられます。さらに海外へ広がると、娯楽に加えて健康づくりや教育の場でも活用され、音楽ゲームの枠を越えた存在となりました。
店舗側にも、筐体を置くだけでは済まない条件が求められました。大きな音を出せる環境、踊るための床面積、順番を待つ客の場所に加え、振動や騒音への対策も必要です。相次ぐ新作への更新費も負担となり、十分な設備と集客力を持つ大型店へプレイヤーが集まりやすくなるなど、店舗間の体力差を広げる一面もありました。

コメント